従業員満足度(ES)を向上させるための取り組み



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従業員満足度(ES)向上の必要性

最近は「働き方改革」をはじめ、従業員満足度(ES)向上に取り組む企業は多いです。松下幸之助も社員の重要性はよく話をされており、名言もたくさんあります。ブラック企業などの言葉も流行りましたが、今企業は従業員の満足度を意識していかないとビジネスの拡大が難しい状況になってきているのだと思います。

顧客満足度(CS)向上を意識する人もいますが、従業員満足度(ES)向上を行うことで、CSの向上も達成している企業も多いです。ビジネスには従業員は欠かせない経営資源でありその従業員のモチベーションが上がれば、自然にサービスも向上され、顧客満足度も上がっていくのです。

例えば、2人の営業マンが同じ商品をお客様に紹介したとします。モチベーションの低い営業マンは会社や上司にやらさせている感が強いので、簡単に紹介して終わります。モチベーションの高い営業マンはお客様視点に立ち活用方法なども交えながら紹介します。

どちらも同じ紹介という行為ですが、結果はモチベーションの高い営業マンについてくるでしょう。

このようにビジネスの拡大の観点からも従業員満足度(ES)向上は企業にとって重要な取り組みになります。

また、従業員の満足度が高い企業は離職率も低く、企業のもつ課題である「優秀な社員の確保」においても効果があります。

また採用面においても優秀な人材確保ができるようになってきます。最近は商品のPRだけではなく会社の従業員への取り組みをPRしている企業も多くなってきました。ビジネスを拡大していくためには優秀な人材確保は企業にとって重要です。「働き方改革」や「ワークライフバランス」などの政府も進める今、従業員満足度(ES)向上は必須になってきているのです。

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2017年3月31日

従業員満足度(ES)向上のための取り組み

では従業員満足度(ES)向上は何をすればいいのでしょうか。給与を増やせば満足するのでしょうか。実際に自分の仕事量に対する給与に不満をもっている従業員は確かに満足するかもしれません。しかしそのような不満に会社がすべて対応していくと倒産してしまいます。

従業員の不満をすべて解決することで従業員満足度(ES)向上はすると思いますが、これは難しい話です。

では何をすればいいでしょうか。

重要なのは経営陣が従業員に真剣に向き合う事です。

これは重要な事です。会社のトップである経営陣が従業員に向き合い、従業員の満足度(ES)向上を真剣に考えている姿勢を見せていく事で従業員からの信頼もアップします。もちろん姿勢を見せるだけではいけません。何かしら具体的な行動にも移す必要はあります。

口では「皆さんのおかげで」や「会社が利益出れば皆んなの給料を上げる」と言っても、従業員の心には響きません。「当たり前」と思うぐらいかもしれません。

具体的な行動をしないような経営陣は従業員の満足度は向上しないのです。具体的な行動に移してこそ従業員との信頼関係が増してくるのです。

では具体的に何をすればいいのでしょうか。

「従業員満足度(ES)向上のために福利厚生を改善した!」と経営陣に言われても、従業員から見ればそこに不満を持っていなければ、効果はありません。

重要なのはまずは従業員に意見を聞く姿勢にあります。

経営陣になれば、担当である従業員と会話をする機会は少なくなります。会議などでも部長や課長とは話をする機会があっても担当との話をする場は少ないものです。

中には「部下の手柄を横取りするような上司」もいるでしょう、逆に「自分の失敗を部下の失敗にしてしまうような上司」もいると思います。またやってもいないのに経営陣にいい顔をするような人もいます。

そういった現状をもし経営陣が見落とし、評価しているようであれば従業員の不満は増えていきます。また部長や課長といった役職者でも経営陣に対して自由な意見を言えないような社風の会社もあると思います。

従業員を平等に評価していく事は従業員満足度(ES)向上には重要な要素です。人を正しく評価するためにも、自由に意見がいえるような場を経営陣が作っていく必要があるのです。

従業員が数十人の会社であれば、経営陣がまだ従業員一人ひとりとコミュニケーションを取ることは意識すればできます。

しかし従業員が増えれば難しい事だと思います。だからといって諦めれば努力が足りません。

「従業員の意見聞く」努力をするのであれば、例えば全マネージャーに対して部下と面談して部下の抱える不満を正直に報告するように経営陣が率先して指示を出したり、その不満を匿名で公表して部下が本当に訴えたいことがあるかどうかを今度は部下に確認させるなどするのも一つのやり方です。

経営陣が本当に取り組みを行う姿勢を見せるのであれば、トップダウンでいくらでも取り組みを実行していけるはずです。

そういった経営陣の思いや行動が従業員の一体感につながっていき従業員満足度(ES)向上につながるのです。

下記はネットリサーチディムスドライブのサイトにあった従業員理解と満足度のアンケート結果です。これはあくまで参考であり、これは各企業で満足度の観点は違ってはくると思います。

「上層部に自分の意見を知ってもらいたい!」45.9%
「会社の上層部は従業員を理解する努力をしていない!」43.4%

『従業員理解と満足度』に関するアンケート|ネットリサーチディムスドライブ

従業員に意見を聞いて真剣に従業員満足度(ES)向上を目指す例

前述のように従業員の満足度を上げるためにはまずは従業員の意見を率先して経営陣が聞くことが必要です。いくつか取り組み例をご紹介します。

従業員一人ひとりと面談を行う

前述のように一人ひとりとコミュニケーションを取るために、従業員全員と面談するのも良い事だと思います。しかし面談する場合は注意が必要です。

経営陣に「何か不満はある?」と書かれて素直に話せる人は少ないです。こんな事言ったら怒られるかも?など考えます。経営陣にはっきりと意見を言えるような人ばかりではないのです。

面談を行うのであれば、経営陣が自由に言える空気を作り、経営陣から色々話しかけてあげる必要があります。出来るだけ従業員の意見に反論はせず、不満を話してくれたならその要因をどのように考えているか従業員の立場にたって考える必要があります。決して感情的になったり、言い訳をしたりなどそのような事はしないようにしなければいけません。

このような面談をしていると、自分自身で考えてもいなかったいいアイデアを従業員が教えてくれる可能性もあります。

社内アンケートを取る

これも従業員の意見を聞くのに効果的です。本音で回答してもらうために、アンケートは匿名にした方が良いと思います。匿名にすると個別の課題は見えてこないですが、組織全体としての課題は見えてきます。

従業員の不満が潜んでる項目は予測してアンケートを取る必要があります。仕事面、上司、評価制度、給与、福利厚生など不満が出る可能性がありそうなところを質問していきます。

回答は選択式が良いかと思います。文章を書かすと文面で誰が書いたか予測がつくかもしれないので、本音が出ない可能性があります。

外部コンサル会社に依頼する

外部の専門会社に依頼する事も方法です。もちろん外部に依頼するので、費用は発生します。しかし費用がかかっても外部に依頼する(それほど従業員満足度(ES)向上を会社として考えてる)という経営陣の思いは伝わります。

専門的な知識を持った人に依頼する事で対応スピードも上げる事ができます。

フィードバックは忘れずに

面談にしろアンケートにしろ結果は従業員にフィードバックする必要があります。意外にここが出来ていない企業は多いようです。

面談をした、アンケートを取った事で終了ではありません。結果がどうだったのか?結果を受けて会社として何を実行するのかを従業員に示す必要があります。

例えば、アンケートをした結果で上司に対する不満が多い企業では、マネージャーの教育を具体的に進める必要があります。もしかするとマネージャーを降格させるやり方もあります。経営陣にはそのような権限があります。

どのような具体的な対策を行っても、従業員には納得しない人も出るかもしれませんが、経営陣が真剣に考えているなら、そういった人にも納得してもらえるように努力していくはずです。そういった経営陣の姿勢は従業員満足度(ES)向上に一番重要なことなのです。

日々忙しい経営陣ですが、ビジネス拡大は重要なミッションです。目標を達成するためにも従業員満足度(ES)向上は重要度の高い取り組みになっています。

従業員満足度(ES)向上にも便利なアンケート機能を標準で利用できるグループウェアWaWaOfficeもこのような取り組みに活用できます。


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