営業強化

外出が多いのに成果が出ない部下に上司がすべきこと

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頑張ってるのに結果が出ない!
そんな部下がいたら、どうしたらいいでしょう?ただ「頑張れ」では解決しません。原因を分析して対策しましょう。
文:WAWAワーク編集部マルオ

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結果が出ない部下のタイプは3つある

結果を出せない部下に「結果を出せ」と叱責だけする上司は、
部下の育成という「結果が出せない上司」にほかなりません。

中には叱責されたことで発奮する部下もいるかもしれませんが、
結果出せない理由、なぜ結果が出ないのかを上司が把握し分析できていないと、
部下のモチベーションは下がる一方です。
まず原因を知る必要がありますが、考えられる原因のほとんどは大きく3つに絞られます。

1 モチベーションは高いのにスキルが伴っていない
2 スキルは高いのにモチベーションが低い
3 モチベーションもスキルも低い

結果が出せない部下が、このどれに該当するのかで上司が取るべきアプローチは変わってきます。
タイプ別に、上司が行うべき指導方法をご紹介します。

1 モチベーションは高いのにスキルが伴っていない場合

やる気がある人を空回りさせておくなど、実にもったいない状態です。
まずは適切に仕事の仕方が教えられているのか、教育体制を見直すことが絶対です。

教えるだけで安心せず、きちんと理解に及んでいるかを見極めるところまでが教育です。
研修、コーチング、ロープレは、部下全員まとめて行っても良いのですが、
習熟度は必ず個人レベルで判定しなければなりません。

スキル以上の仕事を任せないと部下は育たないのは事実ですが、
本人の能力以上のことだけを求めていると、いずれモチベーションも下がります。

2 スキルは高いのにモチベーションが低い場合

どんな仕事においてもスキルと同じくらい重要なのがモチベーションです。
「やる気のないやつにやる気を出させるなんて難しい」と思いがちですが、安心して下さい。
モチベーション向上についての研究は学術的なものから実践的なものまで、かなり進んでいます。
たとえやる気のない人がグループ内に一人しかいなくても、その部下個人の問題と捉えず、 組織の問題であり部下のモチベーション管理は上司の仕事であると捉えることが必要です。
モチベーションを上げるには、様々な方法があります。

1 結果が出せる短期的な目標と、大きな目標は別に設定して明確にする
2 責任を伴う仕事を与える
3 指示を出しすぎずほどよく放置
4 適切に褒める

…などです。

3 モチベーションもスキルも低い場合

モチベーションが低いために仕事を覚えられない
仕事を覚えられないためにモチベーションが低い


二つのパターンがあり、どちらが先かという問題は個人的に聞き出しを行う必要があります。
それを元に、1と2の順番を決め、合わせて指導を行います。

1にも2にも効果があるのは、成果の出せる短期的な目標を設定することです。
「社員みんな仲間である、大事に思っている」ということを言葉で伝えていくことも必要でしょう。

部下の仕事を「見える化」しよう

売上や店舗数など数字の達成率を管理することに目を向けがちですが、
部下のマネジメントとは、一人ひとりの「仕事量」「成果」「スケジュール」「ナレッジ」「スキル」「気持ち」にまで及ぶ必要があります。
これらを「なんとなく」でしか把握できていない場合は、管理する側に問題があると言えるでしょう。

求める仕事量が多すぎてはいないか、成果を見逃していないか、スケジュールは把握できているか、最低限のナレッジは共有できているか、スキルと仕事のミスマッチは起きていないか、気持ちの面でのフォローはできているのか。
細かいこうした一つ一つのことを見える化するために、管理シートを作成してチェックするのも良い方法です。

なお、余談ですが、弊社ではSFA(営業日報システム)を開発・運用しています。
「見える化」するには最適のツールです。
ご興味がありましたら、wawa活用Blogの【経営方針が営業現場に浸透させられないのはなぜか?】をあわせてご覧ください。

やる気を引き出す声かけを心がける

悩んでいる部下を追い詰めず、やる気を出すポジティブな言葉を心がけましょう。

「自分も最初はそうであった」という同じ目線の共感や、
「こういった経験を積んでこのくらいにはこういったことができるようになった」いう具体的な成功経験もいいですね。
声かけのポイントは下の2つ。

1 出来たことや小さな成果もきちんと認めて誉める
2 比較対象は他の部下ではなく、過去の本人


子育てのようですが、本当に部下の育成は子育てと同じだと思います。
育児経験のある先輩や奥様に話を聞くと、参考になることも多いですよ!


WaWaFrontier

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