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頼りにならない部下ほど仕事をまかせるべきその理由

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手のかかる部下がいる…
早く一人前になって欲しいのに、部下が思うように成長していないとお悩みの方。
「まだ仕事を任せられない」と考えていませんか?
それでは人は成長しません。不安な部下にこそ、仕事を与えてみて下さい。

文:WAWAワーク編集部マルオ

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学校に三ヶ月通っただけの寿司職人の店が、ミシュランに掲載

日本では、「仕事は盗め、見て覚えろ、学校じゃねえんだ教える暇なんかあるか!」という文化が長く続いていました。
職人さんの世界は今でもそうで、よく知られているのが寿司職人の下積み時代の長さ。
「飯炊き3年、握り8年」と言われ、寿司を握らせてもらえるのは8年目から。
それまでは何をしているのかというと、ひたすら掃除や雑用。大将の黒子役です。

これが常識だった寿司業界に、2016年4月衝撃が走りました。
なんと寿司学校に3ヶ月通っただけの職人が「鮨 千陽」という店を立ち上げ、ミシュランガイドに掲載されたのです。
在籍する職人さんたちも、みんな寿司学校の卒業生。誰も下積み修行なんかしていません。
31歳と若き店長がテレビで「3か月あればすべての寿司の技術を網羅できる」「長い修業は無意味」と発言したものだから、話題となりました。

彼らが通った寿司学校でも、「長い修行は非効率」「握って覚えれば三倍早く身につく」という考え。
講師が完成ビジュアルである寿司を見せ、やり方を説明し、即トレーニングという方法で、3ヶ月で寿司の技術を習得できることを謳っています。

三ヶ月では、一年間の魚の旬を見ていないと思うので、すべての寿司の技術を網羅しているかは疑問ですが、仕事は、見て覚えるよりもやって覚えるのが一番早いということを証明したのです。

仕事をさせないと、仕事は覚えられない

前述の寿司学校では、寿司を握るのは入学二日目だそうです。
もし、部下の成長を飛躍的に早くしたいなら、仕事を与えることです
なぜなら、仕事を覚えるには仕事をさせるのが一番の近道だからです。

なぜトレーニングではなく、実戦であるOJTがいいのかというと、そこには既に責任が発生しているからです。

仕事と責任はセットで。責任の伴わない仕事で、成長しない

部下に仕事をふる時は、責任を伴う仕事にしましょう。
責任の大きさが、成長を促します。
簡単で責任のない小さな作業をいくらやらせても、それはトレーニングにはなりません。

責任の大きな仕事を、まだ不安な部下に任せるのは心配ですが、
ここで任せて自分がフォロー役にならないと、上司としても成長できません。
仕事をまかせられて始めて、リーダーとして合格ですから!


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